マイクロ波化学9227|黒字化計画と自己資本8.6%

2026年8月12日 全面改訂:本記事は2026年7月19日公開の初版を、同日発表の「2026年6月期 通期決算説明資料」(全53ページ)を精読して全面的に書き直したものです。初版は5月12日発表の修正計画に基づく事前分析でしたが、本改訂では確定した通期実績・2027年6月期計画・貸借対照表・継続企業の前提に関する重要事象等を反映し、レーティングを equity-rating-framework v2.2 で付け直しました。初版の★とは基準・前提が異なるため単純比較できません。

「営業黒字化を計画」——マイクロ波化学(9227)が2026年8月12日に開示した2027年6月期の計画は、この一行に集約されます。

ただし同じ資料には、もう一つの記述があります。「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております」。2026年6月期(15カ月変則決算)は営業損失9億27百万円、自己資本比率は50.1%から8.6%へ落ちました。

本記事では、決算説明資料の全53ページから数字を拾い直し、①決算の中身、②黒字化計画が成立する条件、③テーマ性(重要鉱物・鉱山プロセス)の量的裏付け、④適正株価のレンジ——を整理します。強気材料と弱気材料は対等な分量で並べます。

【市場】東証グロース 【決算月】6月期(2025年3月期までは3月決算。2026年6月期は決算期変更に伴う15カ月変則決算=2025年4月〜2026年6月) 【会計基準】日本基準 【単体決算】連結子会社なし
本記事は決算説明資料・決算短信・EDINETの財務データに基づく調査分析の情報提供であり、売買推奨ではありません。適正株価は評価手法の例示として条件付きで示すもので、目標株価の断定ではありません。

目次

総合評価

品質スコア ★☆☆☆☆(22/70)
価格判定 D(割高)/中立ケース ▲28.9%、シナリオレンジ ▲65.9%〜+11.6%
資本イベント素地(TOB/MBO) 1/10(該当なし)
国策アライン度 4/10(中程度)
テーマ適合度 26/40(やや高い)
上抜け素地 4/6(⑥カタリストに ±0 調整)

採点基準は equity-rating-framework v2.2(品質7軸70点/価格判定A〜Eを分離/需給は直近3カ月・カタリストは今後3カ月の窓)に準拠しています。「良い技術であること」と「今の株価が妥当であること」は別問題という原則に沿い、品質と価格を分けて提示します。

7軸スコアと根拠

根拠(数値付き)
①成長性 2 売上高は2025年3月期16億8百万円 →2026年6月期10億57百万円(15カ月)。12カ月換算では8億46百万円で、前年比▲47.4%。2027年6月期計画15億12百万円は12カ月換算比+78.7%だが、2025年3月期比では▲6.0%で「回復」であって成長ではない。新規契約獲得数は25件(前期25件)と横ばい、契約総数61件(計画62件)
②収益性 2 2026年6月期は営業損失9億27百万円(営業利益率▲87.7%)、粗利率33.5%。従業員1人当たり売上は20.7百万円、1人当たり営業損失は▲18.2百万円(期末51人)。平均年間給与7,646,890円(2025年3月期有報)。2027年6月期は営業利益50百万円・利益率3.3%を計画するが、粗利率を33.5%→59.9%へ26.4pt改善させる前提。労働分配率は人件費の内訳開示が販管費ベースのみのためN/A
③収益の質・連結範囲 2 単体決算で持分法・非支配持分の論点はない。一方で①15カ月変則決算により期間比較が成立しない、②2025年9月に㈱ディーピーエスから低濃度貴金属回収事業を譲受(新規事業の取り込み)、③2024年3月期に貸倒引当金7億10百万円を含む特別損失11億9百万円を計上した履歴、④営業CFは2025年3月期に既に▲73百万円とマイナス転換、⑤継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在(会社は対応策により解消見込みとし注記は非記載)
④競争優位性 6 大阪大学発。マイクロ波プロセスの産業実装を専業で手がける国内唯一の上場企業。三井物産・三菱ケミカル・東京大学・TREホールディングス・PMET Resourcesなどと提携実績。2025年9月のM&AでDualPoreSystemという2つめの独自技術を獲得。ただし収益は顧客の研究開発予算に依存し、価格決定力は限定的
⑤需給ポジション(直近3カ月) 2 3カ月騰落率▲11.5%(2026年5月8日週終値1,015円→8月12日終値898円)に対しTOPIXは+8.1%。対TOPIX ▲19.6pt のアンダーパフォーム。信用倍率1.61倍(8月7日、売り残585.1千株・買い残943.6千株)。買い残は発行済株式の5.9%に相当。52週高値1,620円(1月15日)から▲44.6%
⑥カタリスト(今後3カ月) 6 日付が確定した材料は2026年10月1日の商号変更(「MWCC株式会社」)と11月中旬予定の2027年6月期第1四半期決算の2件。うち1Q決算は黒字化計画の初回検証点で未織り込み。上抜け素地4/6により調整なし
⑦リスク耐性 2 自己資本1億20百万円・自己資本比率8.6%(前期末50.1%)。現預金4億1百万円に対し借入金8億19百万円(リース債務2億60百万円を含めると10億79百万円)。第4四半期に総額5億円の長期借入(みなと銀行3億円/日本政策金融公庫2億円、いずれも期間5年)を実行し、5億円のコミットメントラインを更新。継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在することを会社自身が開示
合計 22/70 ★☆☆☆☆(0-25)

上抜け素地チェック(4/6)

①売買代金:直近5週の平均出来高179.1万株÷直近15週平均227.6万株=0.79倍(1.3倍未満・✗)/②上値のしこり:年初来高値1,620円まで+80%(✗)/③信用買残の重石:信用倍率は7月10日1.72倍→8月7日1.61倍と低下(○)/④踏み上げ余地:貸借銘柄で売り残585.1千株は買い残の62%と厚い(○)/⑤浮動株:時価総額143億円の小型株、役員持株比率15.61%(2025年3月期有報)(○)/⑥未織り込み材料:鉱山プロセスの商業化検討、1Q決算(○)。

🔴🔴 上抜け素地は「上がりやすさ」を意味しません。売り残が厚く浮動株が薄い小型株は、悪材料が出たときの下落も同じだけ大きくなります。これはボラティリティが高いという意味であって有利さではなく、売買タイミングを示唆するものでもありません。実際、同社株は2026年5月29日週に出来高1,579万株を伴って高値1,415円まで急騰した後、3カ月で898円まで下げています。

解釈

品質★1 × 価格D は解釈マトリクス上、最も慎重に見るべき組み合わせです。技術とテーマの希少性(④6点・テーマ適合26/40)と、財務の脆弱性(⑦2点・自己資本比率8.6%)が同居しているのがこの銘柄の特徴で、どちらか一方だけを見ると評価を誤ります。

会社概要と株価指標

会社名/コード マイクロ波化学株式会社(Microwave Chemical Co., Ltd.)/9227・東証グロース
2026年10月1日付で「MWCC株式会社」(英文 MWCC Inc.)へ商号変更予定(証券コードは変更なし)
事業 マイクロ波ソリューション事業(共同開発・ライセンス・装置)/DualPore Solution事業(低濃度貴金属回収)
株価(2026年8月12日終値) 898円(前日比+6円、+0.67%)
時価総額 142.8億円(発行済15,904,500株)
PBR 119倍(2026年6月末の自己資本1億20百万円÷15,904,500株=BPS 7.55円・算出値)
PSR 13.5倍(2026年6月期実績)/9.4倍(2027年6月期会社計画)
EV/EV/売上 147.0億円/9.7倍(2027年6月期計画売上ベース)
配当 無配(配当予想も未定)
自己資本比率 8.6%(2026年6月末、前期末50.1%)
従業員数 51人(2026年6月末、取締役・派遣社員を除く。2027年6月末計画52人)

2026年6月期決算の中身(15カ月変則決算)

🔴 まず期間の読み替えから

2026年6月期は決算期変更に伴う15カ月決算(2025年4月〜2026年6月)です。前期(2025年3月期)は12カ月。この2つを直接比較すると成長率を1.25倍だけ過大評価します。以下では実績値と12カ月換算値を併記します。

項目 2025年3月期
(12カ月・実績)
2026年6月期
(15カ月・実績)
2026年6月期
12カ月換算(算出値)
2027年6月期
(12カ月・計画)
売上高 1,608百万円 1,057百万円 846百万円
(前年比▲47.4%)
1,512百万円
営業利益 +187百万円 ▲927百万円 +50百万円
経常利益 +182百万円 ▲950百万円 +20百万円
当期純利益 +161百万円 ▲964百万円 +5百万円
1株当たり利益 10.24円 ▲60.8円 0.3円
粗利率 66.8% 33.5% 59.9%

2025年3月期までの数値はEDINET(有価証券報告書)、2026年6月期実績・2027年6月期計画は決算説明資料および決算短信。12カ月換算は実績×12÷15による単純換算で、季節性を考慮していない算出値です。

予実の乖離と、その中身

項目 期初計画
(2025年5月9日)
修正計画
(2026年5月12日)
実績 期初計画比
売上高 1,613百万円 1,044百万円 1,057百万円 ▲556百万円(▲35.2%)
営業利益 ▲853百万円 ▲954百万円 ▲927百万円 ▲74百万円

売上が期初計画を35.2%下回った理由を、会社は「複数の大型プロジェクト受注遅延」および「脱炭素投資の足踏みを背景とした大型案件の進捗遅延」と説明しています。

注目すべきは損失側です。売上が5億56百万円ショートしたにもかかわらず、営業損失の拡大は74百万円に抑えられました。会社は要因として「遅延した大型プロジェクトに付随する原材料・設備の調達時期を戦略的に先送り」「期中の事業進捗を踏まえ採用活動等をコントロール」を挙げています。5月の修正計画(▲954百万円)に対しては27百万円上回って着地しました。

コスト管理は機能しています。ただしこれは「支出を止めた」結果であり、稼ぐ力が改善したわけではない点は区別が必要です。

Phase別売上高——事業の縮小がどこで起きたか

同社は契約の進捗段階をPhase 1(研究開発)→Phase 2(実証開発)→Phase 3(実機導入・装置販売)→Phase 4(製造支援)の4段階で開示しています。創薬パイプラインに似た可視化です。

Phase(百万円) 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年6月期
(15カ月)
Phase 1(研究開発) 309 567 565 258 100
Phase 2(実証開発) 320 593 1,274 1,330 887
Phase 3(実機導入) 30 35 15 10
Phase 4(製造支援) 200 0 52
その他 19 24 4 0
合計 860 1,215 1,863 1,608 1,050

経営指標には低濃度貴金属回収事業(DPS事業)を含まないため、合計1,050百万円は損益計算書の売上高1,057百万円と7百万円ずれます。2026年6月期のみ15カ月。

読み取れることは3つあります。

  1. 売上のピークは2024年3月期の1,863百万円で、そこから2期連続で縮んでいます。15カ月かけて1,050百万円という水準は、12カ月換算で840百万円。2022年3月期(860百万円)とほぼ同じ規模まで戻ったことになります。
  2. 入口のPhase 1が258→100百万円へ細っています。Phase 1は将来のPhase 2・3の母数であり、ここが薄いと2〜3年後の売上が細ります。
  3. 一方でPhase 4が0→52百万円と再び立ち上がりました。製造支援は継続性のある収益であり、額は小さいものの質としては前向きな変化です。

KPIの着地

経営指標 2026年6月期 計画 2026年6月期 実績 2027年6月期 計画
新規契約獲得数 22件 25件(計画超過) 25件
契約総数 62件 61件(計画未達) 63件
Phase別売上高 1,044百万円
(5月修正計画)
1,050百万円(計画超過) 1,262百万円
(MW事業のみ)

会社は新規契約について「Phase 2以降からの開始が5件と過去最多。基礎検証を経ずに実証段階から入る案件が増加し、獲得案件の質が向上」と説明しています。件数が横ばいでも入口の段階が上がっているという主張で、事実であれば売上化までの期間が短縮されます。ただしこれが売上として現れるのは2027年6月期以降であり、現時点では検証できません。

貸借対照表——自己資本比率50.1%→8.6%

項目(百万円) 2025年3月末 2026年6月末 増減
現預金 507 401 ▲106
売掛金 598 137 ▲461
流動資産 1,214 615 ▲599
有形固定資産 809 680 ▲129
資産合計 2,124 1,399 ▲725
1年内返済長期借入金 28 138 +110
長期借入金 353 681 +328
リース債務 280 260 ▲20
契約負債 129 59 ▲70
利益剰余金 (2,381) (3,345) ▲964
純資産 1,064 152 ▲912
自己資本比率 50.1% 8.6% ▲41.5pt

自己資本比率=自己資本÷資産合計。自己資本は純資産から新株予約権(32百万円)を除いた額。会社資料の定義に従っています。

純資産の減少912百万円は、ほぼそのまま当期純損失964百万円に対応します。1期(15カ月)で自己資本の86%を失った計算です。

売掛金が598→137百万円へ大きく減ったことについて、会社は「決算期変更に伴う事業サイクルの影響等」と説明しています。3月決算の顧客が多く検収が10〜3月に集中する同社にとって、6月末は端境期にあたるため一時的な要因と読めます。ただし売掛金の急減は、翌期の入金が細ることも意味します。会社が第4四半期に5億円の長期借入を実行したのは、この資金需要への対応です。

🔴 継続企業の前提に関する重要事象等

決算説明資料には次の記載があります。「26/6期において、売上高が当初予想を下回り、営業損失、経常損失及び当期純損失を計上いたしました。また、純資産が減少し、自己資本比率が低下しております。このため、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております」

これに対する対応策として会社は、①顧客基盤と収益源の多様化(経済安全保障の重要性が高まるなかでの重要鉱物関連の鉱山プロセス事業の開拓、低濃度貴金属回収事業などの新技術ソリューション獲得)、②第4四半期に実行した総額5億円の長期借入、③総額5億円のコミットメントライン契約の更新——を挙げ、「以上の対応策を踏まえ、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が解消又は改善される見込みである」として、継続企業の前提に関する注記は記載していません。

整理すると、「GC注記は付いていないが、重要事象等は存在する」という状態です。注記の有無だけを見て安心も悲観もできない位置にあり、2027年6月期の黒字化が実際に達成されるかが直接この判定に効きます。

2027年6月期の黒字化計画は何に依存しているか

会社計画は売上高1,512百万円・営業利益50百万円。この50百万円がどう組み上がるかを分解します。

要素 2026年6月期(15カ月) 2027年6月期(12カ月・計画) 変化
売上高 1,057百万円 1,512百万円 12カ月換算比 +78.7%
 MW事業 1,050百万円 1,262百万円 会社表記で前期比+20%
 DPS事業 250百万円 新規寄与
粗利率 33.5% 59.9% +26.4pt
粗利額(算出値) 354百万円 906百万円 +552百万円
販管費 1,282百万円 855百万円 12カ月換算比 ▲16.6%
 うち研究開発費 653百万円 422百万円 12カ月換算比 ▲19.2%
営業利益 ▲927百万円 +50百万円

粗利額は売上高×粗利率による算出値。906-855=51百万円で会社計画の営業利益50百万円とほぼ一致します。

黒字化の実現条件は、次の3つがすべて満たされることです。

  1. 粗利率を33.5%→59.9%へ26.4pt改善させる。会社は「26/6期に収益性を押し下げた装置製作を伴う案件が一巡」することを理由に挙げています。装置製作は材料費・外注費が乗るため粗利率が低く、これが剥落すれば構造的に改善します。ただし過去の粗利率は2023年3月期71.1%、2024年3月期60.1%、2025年3月期66.8%(いずれもEDINETベースの算出値)で、59.9%は過去水準への回帰であり非現実的ではありません
  2. 売上を12カ月換算で+78.7%伸ばす。ここが最大の関門です。2026年6月期の売上不振は「大型プロジェクトの受注遅延」が原因で、遅延した案件が2027年6月期に計上されれば達成しますが、遅延の原因である「脱炭素投資の足踏み」が続けば再び後ろ倒しになります。
  3. DPS事業が250百万円を立ち上げる。導入済みは5ライン(2026年6月末時点)。ストック型の収益モデルであり、ライン数の増加が売上に直結します。

言い換えると、コスト削減(販管費▲16.6%)はほぼ会社の裁量で実行できますが、売上+78.7%は顧客側の投資判断に依存します。計画の3要素のうち2つが外部要因という構造です。

資金繰りの手当て

2026年6月期に実行済み みなと銀行 3億円(期間5年)/日本政策金融公庫 2億円(期間5年)=総額5億円の長期借入
枠として確保 総額5億円のコミットメントライン契約を更新
2027年6月期方針 営業黒字化を前提に必要なキャッシュポジションを維持。設備投資・研究開発投資は事業進捗を踏まえ段階的に実施。一時的な資金需要にはコミットメントライン等で機動的に対応

現預金401百万円+コミットメントライン5億円で、当面の運転資金は確保されている構図です。ただし2027年6月期の営業利益計画50百万円は、償却前でも大きな余裕を生む水準ではありません。計画が未達となった場合、次の資金調達(増資を含む)が視野に入る可能性は、株主にとっての希薄化リスクとして意識しておく必要があります。

テーマ性の検証

テーマの定義:「重要鉱物・金属製錬のプロセス転換——マイクロ波加熱による低炭素・省エネな鉱石処理」。認定は判断軸で行い、①政策・規制の裏付け(経済安全保障・重要鉱物、GX)、②技術的な非連続性(外部加熱炉からマイクロ波内部加熱への置換)、④実装マイルストーンの公開(2026年5月にベンチスケール実証完了、パイロット試験進行中)、⑤複数の大手・大学が資金と資源を投じている(三井物産、PMET Resources、東京大学)——の4項目を満たすため、テーマとして扱います。

提携・案件の◎○×判定(2026年6月期の開示ベース)

領域 案件 パートナー 発表日 判定
鉱山プロセス 低炭素リチウム鉱石製錬技術の共同開発でパイロット実証試験を開始 三井物産 2025年9月29日 実証段階の実事業
数十kg規模のマンガンノジュール鉱石のマイクロ波煆焼試験を完了 東京大学 2026年4月28日 ○ 研究段階
標準ベンチ装置による鉄鉱石の還元に成功(約15kg) 自社開発 2026年5月26日 ○ ベンチ実証完了
低炭素リチウム鉱石製錬技術の商業化検討に向けたMOU締結 PMET Resources/三井物産 2026年6月30日 ○ MOU段階
リサイクル 低濃度貴金属回収事業を譲受 ㈱ディーピーエス 2025年9月8日 事業化・収益計上
共同開発技術で再生されたアクリル樹脂リサイクル材がHondaの新型軽乗用EVに採用 三菱ケミカル 2025年9月25日 量産採用
太陽光パネルガラス付着有機物除去によるガラスカレット水平リサイクルの実証事業開始 TREホールディングス 2025年10月28日 ○ 実証段階
マイクロ波真空溶剤蒸留回収装置の開発を開始 コーベックス 2026年2月3日 ○ 開発着手
その他 膝前十字靱帯再建用『組織再生型靱帯』の大量生産に向けた装置開発を開始 CoreTissue BioEngineering 2026年1月13日 ○ 開発着手

判定は◎=収益計上または量産採用が確認できるもの、○=実証・研究・MOU段階、×=会社開示で確認できないもの。上表はすべて会社が公式に発表した案件であり、市場で「関連」と呼ばれているだけの事業は含めていません。

テーマ適合度の4軸採点

根拠
①量的寄与 4 鉱山プロセス関連の売上は開示されていません。Phase別売上高にも領域別の分解はなく、2026年6月期売上1,057百万円のうち当該領域の寄与額は特定できません(推計不能)。提携・実証は複数あるが売上寄与は未開示のため、この帯に置きます
②純度 9 マイクロ波技術が主業そのもの。時価総額142.8億円の小型株で、テーマの成否が企業価値を直接左右する構造
③サイクル位置 4 一巡。2026年1月15日に52週高値1,620円、5月29日週にも出来高1,579万株を伴い高値1,415円まで急騰した後、8月12日時点で898円(52週高値比▲44.6%、52週安値588円比では+52.7%)。上場後には時価総額315億円・PSR26倍を付けた局面(2023年3月期)もあり、再燃には新しい材料が要る
④希少性 9 マイクロ波プロセスの産業実装を専業で手がける上場企業は国内で実質同社のみ。バリューチェーン上は「プロセス技術のライセンサー+装置エンジニアリング」という押さえどころのポジション
合計 26/40 やや高い

🔴 ①量的寄与と③サイクル位置の乖離を明記します。鉱山プロセスは会社が「重点領域」と位置づけ、三井物産との実証やベンチスケール実証完了という具体的な進捗もあります。しかし現時点で売上への寄与額は開示されておらず、テーマとしてはすでに2度の急騰をこなした一巡局面にあります。これは「株価はテーマとして反応しうるが、業績の裏付けは現時点で確認できない」状態であり、グロース株で最も誤読されやすい構図です。

🔴 純度・希少性は両刃です。テーマの純度が高く時価総額が小さいほど材料への反応は大きくなりますが、それは失速時の下落も同じだけ大きいということです。有利さの指標ではありません。

DualPore Solution事業(DPS事業)——2つめの独自技術

2025年9月、京都大学発スタートアップの㈱ディーピーエスから低濃度貴金属回収事業を譲受しました。M&Aによる技術獲得で、会社は「マイクロ波ソリューションに新規ソリューションとして第二の独自技術を獲得」と位置づけています。

コア技術 シリカ粒子に細孔と貫通孔の“デュアル構造”+表面修飾を施し、高吸着性と高通液性を両立
事業モデル 顧客の工場排液ラインにDualPoreカートリッジを導入し、貴金属回収量に応じたストック型収益
導入実績 5ライン(2026年6月末時点)
拡大方向 元素(Pd→Pt・Rh・Ir)/領域(難処理工程排液・化学合成排液・製錬工程液)/地域(東南アジア)の3方向
ターゲット市場規模 東南アジア+日本のPCB/FCBめっき工程における低濃度排出Pd市場として約59億円(会社試算)
2027年6月期計画 売上250百万円

ストック型・高粗利という性質は、案件ごとに大きく振れるMW事業の弱点を補う方向に働きます。ただしTAM約59億円は会社試算であり、5ラインという実績規模からは、計画250百万円の達成度が最初の検証点になります。

適正株価の考え方(評価手法の例示・断定はしない)

以下は独自の前提に基づく推計であり、目標株価ではありません。前提:株価898円、発行済15,904,500株、時価総額142.8億円、ネットデット4億18百万円(借入金8億19百万円-現預金4億1百万円)。事業の経済性が異なるため、MW事業とDPS事業を分けたSOTPで評価します。

シナリオ別レンジ

シナリオ MW事業
EV/売上
DPS事業
EV/売上
事業価値合計 1株価値 現在株価比
弱気 3倍
(37.9億円)
6倍
(15.0億円)
52.9億円 306円 ▲65.9%
中立 6倍
(75.7億円)
12倍
(30.0億円)
105.7億円 638円 ▲28.9%
強気 9倍
(113.6億円)
20倍
(50.0億円)
163.6億円 1,002円 +11.6%

売上は2027年6月期計画(MW事業1,262百万円/DPS事業250百万円)を使用。倍率は同社の過去PSRレンジ(2023年3月期26.0倍〜2025年3月期4.9倍)を参照して設定した独自の前提です。DPS事業にMW事業より高い倍率を置いたのは、ストック型で収益の継続性が高いことを反映したものです。新株予約権32百万円分の潜在株式は、行使価額・株数の内訳が四半期開示では確認できないため株数に織り込んでいません(希薄化は追加の下押し要因になり得ます)。

各シナリオの成立条件/崩れる条件

シナリオ 成立する条件 崩れる条件
弱気(306円) 2027年6月期も大型案件が後ろ倒しになり黒字化が未達。追加の資金調達が必要になる 1Q・2Qで受注が計画線に乗り、粗利率の改善が確認される
中立(638円) 2027年6月期計画をほぼ達成。ただし翌期以降の非連続な成長は見えない 鉱山プロセスがPhase 3(実機導入)へ進み、単価の大きい装置売上が立つ
強気(1,002円) 黒字化に加え、鉱山プロセスの商業化とDPS事業のライン数拡大が同時に進む 脱炭素投資の足踏みが長期化し、Phase 1の細り(258→100百万円)が2〜3年後の売上減として顕在化する

クロスチェック

PBRによる下値 自己資本1億20百万円÷15,904,500株=BPS 7.55円。PBR1.0倍の水準は7.55円で、資産面からの下値がほぼ存在しません。この銘柄の株価は資産ではなく将来収益への期待のみで構成されています
リバースDCF的な逆算 現在のEV147.0億円をEV/営業利益20倍で正当化するには営業利益7億35百万円が必要。営業利益率20%なら売上36.8億円(2027年6月期計画の2.4倍)、15%なら49.0億円(同3.2倍)。現在株価は「数年内に売上を現計画の2〜3倍へ伸ばし、二桁の営業利益率を実現する」ことを織り込んでいると読めます
PSR比較 現在13.5倍(2026年6月期実績)/9.4倍(2027年6月期計画)。過去は2023年3月期26.0倍、2025年3月期4.9倍。過去レンジの中位〜やや上
第三者試算 みんかぶ理論株価 937円(現在株価比+4.3%)、株価診断「割高」、アナリストカバレッジ対象外(2026年8月12日時点)。証券会社のコンセンサス目標株価は確認できずN/A。小型グロースはカバレッジが薄く、会社計画とモデル試算が主な拠り所になる点に留意が必要です

環境オーバーレイ

グロース株のバリュエーションは金利と資金フロー環境に最も敏感です。「ファンダメンタルズ上の適正値」と「今の環境で市場が払う値段」は別物であり、上表は前者の試算にすぎません。同社株は2026年1月に1,620円、5月に1,415円と年内に2度の急騰を経験しており、材料が出たときの値動きは実態の変化を大きく超えて振れる傾向があります。

中期計画・成長可能性資料との整合性

項目 期初計画 結果 判定
売上高 1,613百万円 1,057百万円 ▲35.2%の未達
営業利益 ▲853百万円 ▲927百万円 ▲74百万円の未達
新規契約獲得数 22件 25件 達成
契約総数 62件 61件 ほぼ達成
鉱山プロセス技術標準化
(標準化装置の製作・アップグレード)
実施 受注遅延により製作をリスケジュール 未達
発振器内製化
(ラボでの小規模試験から開始)
横浜ラボ立上げ・開発開始 横浜ラボ立上げ・開発開始。一部部材・部品の納品遅延により試作機完成が6カ月程度後倒し 部分達成
新規事業・Small M&A 少額での仮説検証から開始 半導体関連を中心に研究開発開始。DPS社より低濃度貴金属回収事業を譲受 達成

計画信頼度:低〜中。根拠は次のとおりです。

  • 売上計画の未達幅が▲35.2%と大きく、しかも未達の理由(大型プロジェクトの受注遅延)は2024年3月期の売上ピーク以降、2期にわたって繰り返されています。単発の外部要因というより、大型案件依存という事業構造に起因する再現性のあるズレと見るべきです。
  • 一方で、コスト側の計画統制は機能しています。売上が5億56百万円ショートしても営業損失の拡大を74百万円に抑え、5月の修正計画は上回りました。「売れなかったときに支出を止められる」ことは示せています。
  • 発振器内製化の試作機完成が6カ月後ろ倒しになるなど、開発マイルストーンも遅れる傾向があります。

したがって2027年6月期計画についても、コスト側(販管費855百万円)の達成確度は相対的に高く、売上側(1,512百万円)は下振れ余地があるという非対称な見方が妥当です。

強気材料(今このテーマに注目する理由)

  • 技術の希少性が高い。マイクロ波プロセスの産業実装を専業で手がける上場企業は国内で実質同社のみ。三井物産・三菱ケミカル・東京大学・TREホールディングス・PMET Resourcesという提携先の格は、技術が実験室段階の話ではないことを示しています。
  • 鉄鉱石還元のベンチスケール実証を完了した(2026年5月)。約15kgの鉄鉱石還元に成功し、会社は「実用化に向けて重要なマイルストーン」と位置づけています。製鉄業界の脱炭素は市場規模が桁違いに大きい領域です。
  • 第2の独自技術をM&Aで獲得した。DualPoreSystemはストック型の収益モデルで、案件依存のMW事業のボラティリティを構造的に薄める方向に働きます。
  • 獲得案件の質が上がっている(会社説明)。Phase 2以降から開始する案件が5件と過去最多で、基礎検証を飛ばして実証段階から入るケースが増えています。事実であれば売上化までの期間が短縮されます。
  • コスト統制が効いている。売上が期初計画を35.2%下回っても営業損失の拡大を74百万円に抑えました。2027年6月期は販管費を12カ月換算比▲16.6%まで絞る計画です。
  • 経済安全保障という追い風。重要鉱物のサプライチェーン構築は政策的な関心が高い領域で、会社も対応策の柱に据えています。

弱気材料・リスク(手を出す前に確認すべき点)

  • 継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在する。会社は対応策により解消見込みとして注記は付していませんが、事象そのものは存在します。2027年6月期の黒字化未達は、この判定に直接効きます。
  • 自己資本比率8.6%・自己資本1億20百万円。PBRは119倍で、資産面からの下値がほぼありません。追加の損失が出れば債務超過が視野に入る水準です。
  • 売上のピークは2024年3月期(18億63百万円)で、そこから2期連続の縮小。2026年6月期の12カ月換算8億46百万円は、2022年3月期(8億60百万円)とほぼ同じ規模です。
  • 入口のPhase 1が2億58百万円→1億円へ細っている。Phase 1は2〜3年後のPhase 2・3の母数であり、ここが薄いことは中期の売上に効きます。
  • 黒字化計画は粗利率26.4ptの改善と売上78.7%増(12カ月換算比)に依存し、うち売上は顧客の投資判断次第。未達の原因である「脱炭素投資の足踏み」が続けば再度後ろ倒しになります。
  • 鉱山プロセスの売上寄与額が開示されていない。テーマとしての注目度と業績の裏付けが一致していない状態です。
  • 営業CFは2025年3月期に既に▲73百万円とマイナス転換していた。黒字だった期でも現金は出ていく体質です。
  • 希薄化リスク。計画未達時に追加の資金調達(増資を含む)が必要になる可能性があります。新株予約権32百万円分の潜在株式の内訳も四半期開示では確認できません。
  • 過去に大口債権の焦げ付き歴。2024年3月期に貸倒引当金7億10百万円を含む特別損失11億9百万円を計上しています。
  • 無配・配当予想も未定。インカムの下支えはありません。

カタリストカレンダー(2026年8月〜2027年3月)

時期 内容 影響度 織り込み度
2026年9月下旬(予定) 有価証券報告書の提出。継続企業の前提に関する記載、新株予約権の内訳、大株主の状況を確認できる ★★★☆☆ 未織込
2026年10月1日 商号変更「MWCC株式会社」(英文 MWCC Inc.)。証券コードは変更なし ★★☆☆☆ 概ね織込済
2026年11月中旬(予定) 2027年6月期 第1四半期決算。黒字化計画の初回検証点。粗利率と受注の進捗が焦点 ★★★★☆ 未織込
時期未定 PMET Resources/三井物産とのパイロットプラント試験の完了と結果検証、商業化に向けた具体的協議への移行判断 ★★★★★ 未織込
時期未定 発振器内製化の試作機完成(6カ月後倒しで2027年前半見込み) ★★★☆☆ 未織込
2027年2月中旬(予定) 2027年6月期 第2四半期決算。同社は10〜3月に売上が偏重する傾向があり、通期計画の達成可否がほぼ見える ★★★★☆ 未織込

レーティング⑥カタリストの採点は「今後3カ月(2026年8〜11月)」の窓に限定しており、日付が確定している材料は商号変更と1Q決算の2件です。時期未定の材料は件数に算入していません。

国策アライン度(4/10・中程度)

該当項目:④GX推進戦略等の重要政策文書に脱炭素・重要鉱物が明記/⑤経済安全保障の枠組みに関連(会社が「経済安全保障の重要性が高まる中、重要鉱物に関連する鉱山プロセス事業の開拓に注力」と明記)/⑥法制度・計画で需要が担保/⑨政策が複数年度にわたり継続。

🔴 ただし到達経路は未確認です。会社は2027年6月期の施策として「グラント活用」に言及していますが、採択事業名・交付決定額・売上計上の実績はいずれも開示されておらず、項目⑦(当該企業の到達経路)と⑧(過去の受注・売上計上実績)は確認できません。採点基準に従い、この2項目が未確認である以上、判定は「中程度」を上限とします。政策の追い風は確認できるが、予算枠や支援制度の金額を同社の売上機会と混同してはいけません。進行段階は③実証にあり、業績への寄与時期は現時点で見通せません。

資本イベント素地(1/10・該当なし)

10項目のうち該当は「④創業家・経営陣の持株比率が高い(役員持株2,474,900株=15.61%、2025年3月期有報)」の1項目のみです。PBRは119倍で1倍割れではなく、ネットキャッシュではなくネットデット、支配株主・親会社も存在しません。特記すべき事項はありません。

🔴 本項は「買収提案が出た場合に成立しやすい構造的特徴を公開情報でいくつ満たすか」の集計であり、TOB/MBOの可能性を予想・断定するものではありません。

まとめ|「本物の技術」と「時間切れリスク」の綱引き

2026年6月期の決算は、技術の進捗と財務の悪化が同時に進んだ15カ月でした。

鉄鉱石約15kgの還元にベンチスケールで成功し、三井物産・PMET Resourcesとリチウム鉱石製錬の商業化検討MOUを締結し、M&Aで第2の独自技術を獲得しました。三菱ケミカルとの共同開発によるアクリル樹脂リサイクル材はHondaの新型軽EVに採用されています。技術が実験室の話でないことは、提携先の格が証明しています。

一方で売上は12カ月換算8億46百万円と前年比▲47.4%、営業損失9億27百万円、自己資本比率は50.1%から8.6%へ。会社自身が「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在する」と開示しました。売上のピークは2024年3月期で、そこから2期連続の縮小です。

2027年6月期の営業黒字化計画は、粗利率を26.4pt改善させ、売上を12カ月換算で78.7%伸ばすことが前提です。粗利率の改善は「装置製作案件の一巡」という構造要因であり過去水準への回帰にすぎませんが、売上78.7%増は顧客の投資判断に依存します。そしてその顧客の投資判断こそが、今期の未達を招いた要因でした。

現在の株価898円が織り込んでいるものを逆算すると、「数年内に売上を現計画の2〜3倍へ伸ばし、二桁の営業利益率を実現する」という絵になります。SOTPの中立ケース638円に対して現在株価は+40.8%の位置にあり、価格判定はD(割高)です。自己資本1億20百万円・BPS 7.55円という水準からは、下値を資産で支える構造もありません。

技術が本物であることと、その技術が期限内に収益化することと、今の株価がその収益化を適切に織り込んでいることは、それぞれ別の問題です。1つ目については、この15カ月で複数の証拠が積み上がりました。2つ目は、2026年11月中旬の第1四半期決算が最初の検証点になります。3つ目については、本記事の試算では現在株価は中立ケースを上回っています。

品質★☆☆☆☆(22/70)/価格D(割高)という評価は厳しく見えますが、これは「技術が悪い」という意味ではなく、「財務の余裕が乏しく、株価が織り込む成長のハードルが高い」という意味です。判断に必要な材料は、この記事の数字にすべて置いてあります。

参考文献・データの出典

ランク 資料
一次(会社開示) マイクロ波化学「2026年6月期 通期決算説明資料」(2026年8月12日・全53ページ)/「2026年6月期 決算短信」/有価証券報告書(2022年3月期〜2025年3月期)
一次(公的DB) EDINET(財務時系列・従業員数・平均年間給与・役員持株)
二次(市場データ) 株探(株価・信用残・移動平均乖離・52週レンジ)/みんかぶ(理論株価・株価診断・アナリストカバレッジ状況)
採点基準 equity-rating-framework v2.2(品質7軸70点/価格判定A〜E/テーマ適合度4軸40点)

🔴 資料取得についての注記:決算説明資料はTDnet掲載のPDF(全53ページ)を対象とし、本文テキストを全ページ抽出したうえで分析しました。当初予定していたMarkItDownによる変換は、当該PDFを解析環境へ取得できなかったため実行できず、同等のPDFテキスト抽出で代替しています。図表内の数値のうち、合計値と突合できないものは本記事に採用していません。

免責事項・ディスクレーマー

筆者は財務アドバイザーではありません。本記事は公開情報に基づく調査分析の情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。記載した適正株価レンジ・レーティングは独自の前提条件に基づく推計であり、目標株価の提示や将来の株価の保証ではありません。とくに本記事の対象は、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在すると会社が開示している東証グロース市場の小型株であり、業績・財務・株価が短期間に大きく変動する可能性があります。投資はご自身の判断と責任において、十分な情報収集と専門家への相談のうえで行ってください。

本記事の情報は記載日(2026年8月12日)時点の公開情報に基づいています。筆者は本記事で言及した銘柄のポジションを保有している可能性があります。

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