2026年4月末から5月末にかけて、日米の金融市場は重大なイベントが集中する極めて重要な局面を迎えます。日本銀行の金融政策決定会合(展望レポート付き)とFOMCがほぼ同日程で開催される上、米雇用統計・CPI・日本GDP速報など、相場を大きく動かす経済指標が目白押しです。さらにJPXプライム市場では3月決算企業を中心に300社超の決算発表が集中します。本記事では、投資家が見落とせない全イベントを日付順のカレンダー形式で網羅的にまとめました。
📅 4月末のスケジュール(4月27日〜30日)
4月最終週は日銀・FOMC・大量決算発表が重なる超重要週。特に4月27〜28日に日銀金融政策決定会合(展望レポート付き)、28〜29日にFOMCが相次いで開催されます。昭和の日(4/29)で東京市場は休場のため、FOMC声明発表後の国内市場の反応は4/30に持ち越されます。
金融政策決定会合(1日目)
★★★
2026年第3回会合。翌28日に展望レポート(経済・物価情勢の展望)が公表予定。3月分を踏まえた物価・成長見通しが焦点。
JPXプライム 29社発表(アステラス製薬・第一三共・日立製作所 など)
金融政策決定会合(2日目)・政策発表
★★★
会合終了後直ちに政策金利・展望レポート(基本的見解)公表。植田総裁記者会見(当日中)。利上げ継続か据え置きかが最大の注目点。
FOMC会合(1日目)
★★★
年4回目の会合(1日目)。5月は会合なしのため、次回6月まで間隔が空く。
消費者物価指数(東京都区部・4月分)
★★
全国CPIの先行指標として注目。コアCPI(生鮮除く)の動向が利上げ観測に影響。
JPXプライム 67社発表(信越化学・オリエンタルランド・富士通・デンソー・JR東海 など)
FOMC会合(2日目)・政策声明発表
★★★
日本時間29日深夜(現地時間29日午後2時)にFOMC声明発表・パウエル議長記者会見。国内市場(東京)は休場のため、翌30日の寄り付きへの影響に注意。
GDP速報値(2026年1Q)
★★★
米国経済の2026年第1四半期GDP成長率(速報)。関税政策の影響が数字に表れるかが焦点。前期比年率での大幅な変動リスクあり。
PCE物価指数(3月分)・個人消費・所得
★★
FRBが最も重視するインフレ指標。コアPCEの前年比が利下げ判断の鍵。
JPXプライム 80社発表(東京エレクトロン・京セラ・JR東日本 など)
この日は3月決算企業の発表ラッシュ。半導体・製造業の決算内容が翌日の相場を左右する。
📅 5月前半のスケジュール(5月1日〜15日)
ゴールデンウィーク明けから相場が本格再開。5月8日の米雇用統計(NFP)と5月12日のCPIはFRBの利下げ判断に直結する最重要指標として市場が注目します。一方、国内では大手商社・製造業の決算発表ラッシュが続きます。
ISM製造業景況指数(4月分)
★★
JPXプライム 26社発表(伊藤忠商事・丸紅・三井物産・住友商事・三菱商事 = 5大商社勢揃い)
5大商社が一斉に決算発表。バフェット効果・資源価格・円安の影響を反映した中間配当・株主還元策に注目。
GW最終盤。休場期間中の海外マーケットの動向(特にドル円・米国株)をチェック。
JOLTS求人件数(3月分)
★
求人動向から労働市場の強さを確認。雇用統計(5/8)の先行指標として参照。
生産性・単位労働コスト(1Q速報)
★
日銀金融政策決定会合・議事要旨(4/27〜28分)公表予定
JPXプライム 28社発表
🇺🇸 米国
雇用統計(NFP・4月分)
★★★
非農業部門雇用者数・失業率・平均時給が発表(日本時間21:30)。FRBの利下げ判断に直結する最重要指標のひとつ。予想比の乖離で為替・株式が大きく動く。
JPXプライム 70社発表(トヨタ自動車・JT など)
トヨタ自動車の本決算発表。関税・円相場の影響を踏まえた通期業績予想に注目。自動車セクター全体への影響も大きい。
🇺🇸 米国
CPI(消費者物価指数・4月分)
★★★
総合・コア(エネルギー・食品除く)ともに注目(日本時間21:30)。インフレ鈍化が続くかどうかが6月FOMC(6/16-17)での利下げ期待を左右する。
実質賃金(4月分) 発表
日銀・金融政策決定会合の主な意見(4/27〜28分)公表(8:50)
日銀会合での各委員発言が明らかになる。次回(6/15〜16)に向けた利上げ観測の手がかりを提供。
PPI(生産者物価指数・4月分)
★★
CPIの翌日発表。川上インフレの動向を確認。PCEへの先行指標として重要。
輸出入物価指数(4月分)
★
新規失業保険申請件数(週次)
🇯🇵 日本
GDP速報値(2026年1〜3月期)
★★★
内閣府から2026年第1四半期のGDP速報値が発表。個人消費・設備投資・輸出の動向を確認。マイナス成長となれば円安・株安リスク。
小売売上高(4月分)
★★
米国個人消費の先行指標。関税の影響が消費行動に現れているかを確認。
鉱工業生産(4月分)・設備稼働率
ミシガン大消費者信頼感指数(速報)
📅 5月後半のスケジュール(5月16日〜31日)
後半はメモリアルデー(5/25・米市場休場)を挟みつつ、日本の物価・雇用・生産統計が揃います。5月22日の全国CPI、5月30日の鉱工業生産・雇用統計は6月の日銀会合(6/15〜16)の判断材料として重要です。
住宅着工件数・建設許可件数(4月分)
★
貿易統計(財務省・4月速報)
★
FOMC議事要旨(4月28〜29日分)公表
★★
FOMCでの議論の詳細が公開される。利下げ時期・条件についての委員間の見解が明らかになり、市場の金利期待に影響。
消費者物価指数(全国・4月分)
★★★
全国CPIの4月分(総務省・8:30)。コアCPI(生鮮除く)の前年比推移が6月日銀会合の利上げ判断に直結。サービス価格の粘着性にも注目。
NYSEおよびNASDAQ休場。この日の国内市場は薄商いになりやすく、為替の動きに注意が必要。
新築住宅販売件数(4月分)
CB消費者信頼感指数(5月分)
★
GDP改定値(2026年1Q)
★★
速報値(4/30発表)からの修正幅に注目。大幅下方修正となれば景気後退懸念が再燃するリスク。
鉱工業生産(4月分・速報)
★
PCE物価指数(4月分)・個人所得・消費支出
★★★
FRBが最も重視するインフレ指標の4月分(日本時間21:30)。月末最終日の発表で、6月FOMC(6/16〜17)前の最後の主要物価指標となる。
完全失業率・有効求人倍率(4月分)
★
家計調査(4月分)
日銀・短観(企業短期経済観測調査)公表予定
★★
日銀短観は四半期ごとに発表される。大企業製造業DIが利上げ判断の参考材料となる。
🏢 JPX決算カレンダー(プライム市場・EDINETDBより)
JPXプライム市場の3月決算企業を中心に、4月末〜5月初旬に約300社超の本決算・四半期決算が集中します。特にトヨタ自動車・5大商社・半導体・銀行セクターの数字は、日本株全体のセンチメントを左右します。
📆 発表ラッシュ日程(EDINET DB / JPXプライム市場)
※上記はJPXプライム市場の一部(当DB収録分)。3月期決算約2,000社超の発表については、JPX公式サイト・各社IR情報を随時ご確認ください。
🏦 日銀・FOMCの注目ポイント解説
日銀 金融政策決定会合(4月27〜28日)
2026年第3回目の会合。この会合では展望レポート(経済・物価情勢の展望)が公表される重要回です。1月会合・3月会合を経てのアップデートとなり、2026年度〜2028年度の物価・成長見通しが示されます。
注目ポイントは①コアCPIの見通し修正幅、②次回利上げの時期示唆、③円安進行を受けた輸入物価への言及です。植田総裁の記者会見(4月28日、会合終了後)での発言一言一句が注目されます。
FOMC(4月28〜29日)
2026年の4回目のFOMC。3月会合(3/17〜18)以降の経済データ(特にインフレと雇用)を踏まえた金利決定です。次回は6月(6/16〜17、SEP付き)まで間隔が空くため、6月利下げの地ならしとなる発言が出るかが焦点。パウエル議長記者会見(4月29日・日本時間深夜)での質疑応答に注目が集まります。
✅ 重要経済指標チェックリスト
📌 投資家が特に注目すべきイベント TOP10
- 4/28:日銀金融政策決定会合・展望レポート公表・植田総裁会見
- 4/29:FOMC政策声明・パウエル議長会見(日本時間深夜)
- 4/30:米国GDP速報値(1Q 2026) + PCE物価指数(3月)
- 4/30:東京エレクトロン・JR東日本など80社決算
- 5/1:5大商社(伊藤忠・三菱・丸紅・三井・住友)本決算
- 5/8:米雇用統計(NFP・4月分) + トヨタ自動車本決算
- 5/12:米CPI(消費者物価指数・4月分)
- 5/15:日本GDP速報値(1Q 2026)+ 米小売売上高(4月)
- 5/20:FOMC議事要旨公表(6月利下げ織り込みに影響)
- 5/30:米PCE物価指数(4月分)= 6月FOMC前最終確認
本カレンダーは各種公式ソースをもとに作成していますが、発表日程は予告なく変更される場合があります。最新情報は各発表機関(日本銀行・FRB・BLS・JPX)の公式サイトでご確認ください。