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PERとPBR

株式市場は新型コロナウイルスの影響でリーマンショック以来の暴落に見舞われてしまいました。年金問題、老後2000万円問題もあり株式投資を始めた人にとってはかなりの痛手になっています。しかしそれはあきらめてしまってはただの失敗であり、もっと勉強していけば1つの教訓として生きていくことになります。

こちらでは日々発表される気になる適時開示からピックアップして個人的な見解を述べさせていただきます。あくまでも個人的な見解であり、投資勧誘をするものではありませんのであらかじめご了承ください。

そもそも決算とは

日本では四半期ごとに上場企業には決算発表が義務付けられていて、業績や資産について開示されています。3月末本決算の企業であれば5月15日までに決算発表をする45日ルールなるものがあり、これから決算発表が本格化します。株価はこの決算内容がファンダメンタル、つまり基礎となり株価を形成しますので株式投資をする上では発表日は意識しておく必要があります。

1.PER(株価収益率)

PER何倍という表現があります。PERはその企業の将来見込まれる収益に対する期待値です。

株価 = 一株利益 × PER
PER = 株価 ÷ 一株利益

つまり決算で開示される利益に対して株価が上下します。伸び率が高い企業ほど将来性を見込んで高いPERで取引されています。伸び率が鈍化すればPERは低くなる傾向があるので注意です。成熟産業はPER10倍くらい、成長産業はPER30倍以上になることもあり、成長産業の方が株価の伸びが期待できる傾向が強いです。

2.PBR(株価純資産倍率)

PBR = 株価 ÷ (純資産 ÷ 発行株数)
純資産を発行株数で割ると1株あたり純資産(BPS)が出てきます。
株価が1株あたり純資産を割り込むと会社を解散して株主配分する方が高くなるため会社解散価値と言われることもあります。

今年は株価の暴落があり、投資先の評価損を多く計上する決算が出てきます。それによっては会計上純資産が目減りすることになりますので企業の投資先を把握しておくことも大事です。借金をして投資をしていたりすると目もあてられないことが生じたりしますので注意してください。

3.投資目線

現環境からPBRを元に投資するかPERを元に投資するかで議論があるのは承知しておりますが、PBRで投資しても株式投資のリスクに見合ったリターンを得ることはなかなか難しいと考えています。成長企業が現環境でいったん足踏みしているものの、環境が改善された時の伸びしろをイメージする方がリターンを得やすいと考えています。
ただ、今年の環境はかなり厳しく、目安として、また注意喚起としてブログを書いていくつもりでいます。今こそ投資チャンスだという煽りに乗らず、慎重に対処していきたいですね。

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