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【株式投資】AI/DX関連銘柄の業績動向 〜定期更新予定〜

5月中旬は決算発表シーズン。大企業や官公庁の予算執行が3月に集中しやすい傾向もあって、いわゆる設備投資の時期になっています。

【注意】個人的見解であって投資を推奨勧誘するものではありません。ご自身でよくご確認ください。

昨今はChatGPTの話題が毎日のように続いています。LLM大規模言語モデルと言われ、自然な文章で回答してくれます。またジェネレーティブAI(生成AI)という文字からイラストや音楽を生み出すAIも活発に研究開発されています。

AIとは言うものの、日本のAI関連企業の多くはAIを開発して販売している企業は少なく、昔からあるIT企業がDX企業、AI企業と名前を変えてきただけという指摘もあります。

(AIなのかDXなのか)

DXはデジタルトランスフォーメーション、デジタルへの移行、生産性向上のため、多くの企業が取り組み始めています。しかし、経営陣が理解を示さず、なかなか進まないとも言われています。

AIは人工知能artificial intelligenceですが、過去データから機械学習をさせて、効果的な回答を導くものです。これまでのAIでは過去データの学習がかなりの時間を要してうまく活用できていなかったところにOpenAI社がデータセットとそのアウトプットまで使いやすくしたのがChatGPTのメリットだと考えます。

このようにAIとDXは違うものです。DXはいわゆるデジタル化、システム化であり、AIはコストカット、労働時間カットに使われるものです。

本来なら大企業の内部にシステム事業部のような部署があって内製化したいところをDXやAIを開発して提供する企業も増えています。その場合、企業の課題解決を提案できるコンサルタントの存在が欠かせません。

(AI/DXの上場企業一例)

投資先として見る場合、開発するエンジニアの力、販売する営業の力、課題解決提案するコンサルの力が必要となってきます。

【AI】3993 PKSHA パークシャテクノロジー↗️
(概要)AIベンチャー。画像認識・自動対話などディープラーニング技術開発が軸。トヨタと連携。

AI各社の中でも自社プロダクトのSaas化に成功していて、いわゆるストック収益化できている数少ないベンチャーの1つと言えます。日本のAI第一人者と言われる東京大学松尾教授との関係性も深い。

【AI】4418 JDSC ジャパンデータサイエンスコンソーシアム↗️
(概要)AIを活用したアルゴリズムモジュールの開発とライセンス提供。AI積極活用に強み。

アップグレードジャパンを理念とする東大発ベンチャー。PKSHAと同様、東大松尾教授を顧問に。ジョイントRDという大企業と共同開発のAIがそろっているもののSaas化してのストック収益化に課題。

【AI】4259 エクサウィザーズ↘️
(概要)AI、DXを利活用したサービス導入・運営を支援。AIの開発にも積極。

優秀な人材も多く新たなAI開発も各社の中でも多くリリースしています。採算性が低いのか赤字継続。創業者社長が健康問題で交代し、求心力に不安、取締役も退任に至りました。

【AI】5132 プラスゼロ↗️
(概要)AIとITを軸に各種テクノロジーを統合的に活用したソリューションを提供する。

仮想人材派遣を提唱するAIベンチャー。野心的なものを感じるが人から仕事を奪うようなビジネスが社会に受け入れられるのがどうかは疑問に思うところ。

【AI】4056 ニューラルポケット➡️
(概要)AIアルゴリズムで画像・動画解析技術やエンジニアリング事業。端末AI実装に強み。

AIによる画像解析を標榜しているが、LEDビジョンのネットテンを買収するなどAI色が薄まりつつあります。成長へのステップがやや不透明になりつつあります。

【AI】2158 フロンテオ↘️
(概要)訴訟支援。AI活用で証拠開示データ収集解析。AIテクノロジー主体の事業へ転換。

もともとはデジタルフォレンジックと言われる文章解析からAI開発に入っています。医療分野にも進出し、一時大きな相場になったが伸び悩み。元Ubic。

【AI】4488 AIinside↘️
(概要)AI技術を用いた光学式文字読み取り装置(OCR)サービス提供。手書きに強み。

NTT東西が全社的に利用し、FAX読み取りからデータ化するビジネスでNTTにも販売してもらい大相場になりました。次の成長のきっかけをつかめずにいる印象です。社名も含めて過大評価。

【DX】5574 ABEJA↘️

(概要)企業のDXを支援するデジタルプラットフォーム事業の運営を手掛ける。

AIに基づくデジタルプラットフォームを提供。NVIDIAやAWSを技術パートナーとしてIPOしてから人気化したがパートナーのSOMPOホールディングスに不安も発生。VCのロックアップ解除の動向には気をつけたい。

【DX】4414 フレクト↗️
(概要)クラウド先端テクノロジーによるDX支援やクラウドサービス「Cariot」提供。開発支援。

上場の初値がかなり高く、現在も取引の流動性不足があります。2200円台の時、経営陣が市場で自社株買いしたのは印象的。高値で買うと売買が難しくなるため注意も必要。

【DX】4419 finatextホールディングス↗️
(概要)証券・保険ビジネス向けクラウド基幹システムの提供。人材育成やビッグデータ解析も。

金融をクラウドインフラ化する、金融を再発明する、といった概念でビジネス展開をしています。春先には金融再編の思惑で仕手株化したような雰囲気がありました。赤字縮小の上方修正でも株価下落していました。これからの銘柄。

【DX】3907 シリコンスタジオ↗️
(概要)3D技術を活用、ゲーム開発用ミドルウエアが主力。開発受託や人材派遣を展開。

ゲーム開発というところから記述をデジタルツインに応用し自動車製造業などにサービス展開。ゲームにとどまらない事業展開を開始。一方で創業者会長の株売りが懸念でもあります。

【DX】4011 ヘッドウォータース↘️
(概要)企業の経営課題をAIシステム開発を通して解決するソリューション事業。保守運用も。

ヘッドウォータースの主力AI製品はSyncLectなのにその売上比率は低く、他社製品の導入がメインのようで実際何が売れてるのかよくわからない。監査法人を見ても怪しさが漂うので避けるが吉。社名も含めて過大評価。社長が株売却も懸念材料。

【DX】5129 FIXER↗️
(概要)クラウド環境で動作するシステムの開発やクラウド環境の設計などを手掛ける。

厚生労働省から新型コロナの全国情報集約システムハーシスを受託開発、その健康状態を追跡する自動架電システムが大きな収益になっていました。その特需が落ちたこともあって保守的な業績予想。

【DX】5257 ノバシステム↗️
(概要)金融・保険業界向けを中心としたシステムインテグレーション事業などを手掛ける。

保険業界のシステム開発を強みとして、クラウドベースの事業を拡大中。飲食店向け店舗運営システムのOrder Revolutionと顔認証受付システムアイウェルコを展開。発行株数少ない。

【DX】5034 unerry↘️
(概要)人流データによるビッグデータプラットフォームの運営などを手掛ける。

小売または不動産という事業に対象が限られているのがネックになっているのかもしれない。アメリカ進出は社名がアルファベットであることからも既定路線だったかもしれないが、上場段階から公表して市場に織り込むべきだったと思います。

【IoT】5570 ジェノバ➡️
(概要)高精度の位置情報配信サービスのリアルタイム提供を手掛ける。

リアルタイムで高精度な位置情報を提供するというサービスで営業利益率が高く、ストック型収益企業。上場時初値高騰したため厳しい展開だが、今後IT農業やドローンでのサービス拡大で売上成長を目指す。国土地理院との協力ということなので国内限定になりそうなのが残念か。

(AIの活用例)

画像解析や文章解析がこれまでAI活用の中心でした。需要予測もありますがどれだけ有効なのかはあまり評価公開されてないようにも感じます。

そこに登場してきたのが大規模言語モデルLLMとしてのChatGPTや画像生成AIです。

ChatGPTはコールセンターやFAQ機能を代替していくことになりそうです。また画像生成AIはイラストレーターの仕事やアイドルの仕事に影響を与えるかもしれません。

(株価の動向)

DX企業はper50程度を中心に上下する傾向があり、PRによる株価上昇も少なめです。AI企業はper100以上のものがほとんどのため決算発表で大きく売られる傾向があります。

いずれの場合もper高値圏で利益確定、底値圏で買い戻すことがいい運用方法と言えるかもしれません。

(結論と今後)

これまではAI企業に外注して実装していくのが通例でしたが、今後はChatGPT活用によって社内で実装していくことが一般的になると考えられます。

その中で既存プロダクトの付加価値化など、いかに提供プロダクトやサービスの価値を高めていくかが重要になっていくと考えています。

※概要は株探の表現を引用させていただいておりますが、個人的見解を多く含んでおります。投資の際にはあらかじめよくご自身で確認してください。

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