筆者はワールドコインを認証、始めてから1年くらい経ちますが、今のところ90WLDを少し超えたところです。無料で受け取れる（オーブ認証の手間や交通費はありますが）ので、オーブの場所までそう遠くない人は検討される価値があるのではと思います。
ワールドコイン（Worldcoin）は、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏とアレックス・ブラニア氏、マックス・ノベントスターン氏によって2019年に設立されたプロジェクトです。このプロジェクトは、個人の生体認証データを用いて人間であることを証明する「ワールドID」を提供し、暗号通貨WLDを通じてユニバーサル・ベーシック・インカム（UBI）の実現を目指しています。
設立の背景
ワールドコインは、AIの進化に伴い人間と機械を区別する必要性が高まる中で、個人のアイデンティティを安全に証明する手段を提供することを目的としています。特に、虹彩認証を用いた「オーブ」と呼ばれるデバイスを使用して、ユーザーの目の虹彩をスキャンし、そのデータを基にワールドIDを生成します。このプロジェクトは、特に経済的に弱い立場にある人々に対してもアクセス可能な形で、デジタル経済への参加を促進することを目指しています。
沿革
- 2019年: ワールドコインプロジェクトが設立され、サム・アルトマン氏らによって開発が始まる。プロジェクトの初期のビジョンは、すべての人に暗号通貨を配布することでした。
- 2021年: プロジェクトは資金調達を行い、約250百万ドルを調達。これにより、ワールドコインのトークン（WLD）が開発され、ユーザーがワールドIDを取得することでトークンを受け取る仕組みが整備されました。
- 2023年7月: ワールドコインが正式にローンチされ、20カ国以上でサービスが開始される。これにより、ユーザーはオーブを使用して虹彩をスキャンし、ワールドIDを取得することが可能になりました。
- 2024年: ワールドコインは「ワールド」として再ブランド化され、プロジェクトの目的や機能が拡張される。新たなオーブが発表され、AI技術を活用した性能向上が図られています。
2024年の時点で、ワールドIDの登録者は650万人を超え、世界中での利用が進んでいます。また、ワールドコインは、プライバシーやデータ保護に関する懸念から、各国の規制当局による調査を受けるなど、注目を集めています。
日本でワールドコインの認証を受けるためには、特定の場所に設置されている「オーブ（Orb）」デバイスを利用する必要があります。オーブは虹彩をスキャンすることで個人を識別し、ワールドIDを発行します。このIDを取得することで、仮想通貨WLDを受け取ることが可能になります。
認証を受けられる場所
日本でワールドコインの認証を受けるためには、特定の場所に設置されている「オーブ（Orb）」デバイスを利用する必要があります。オーブは虹彩をスキャンすることで個人を識別し、ワールドIDを発行します。現在日本でオーブが設置されている主要な場所は以下の通りです。
- 東京:銀座の「CryptoBar P2P」渋谷や新宿などのカフェやバーにも設置されています。
- 大阪:大阪市内の複数のショッピングモールやカフェに設置されています。
- 名古屋:名古屋市内の特定の場所にオーブが設置されており、認証が可能です。
- 福岡:福岡市内のショッピングモールや公共施設にオーブが設置されています。
- 京都:京都市内の観光地やカフェにオーブが設置されています。
- 横浜:横浜市内の商業施設やカフェにオーブが設置されています。
- 高崎:高崎市内の特定の場所にオーブが設置されています。
注意点
- オーブの設置場所は随時更新されるため、最新の情報は公式サイトやWorld Appで確認することをお勧めします。
- 一部の場所では、事前予約が必要な場合がありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
このように、日本国内では主要都市を中心にオーブが設置されており、認証を受けることができます。興味のある方は、ぜひアプリを利用して近くのオーブを探してみてください。
筆者の紹介コード
設定でこちらのコードをご利用ください：2REF449
https://worldcoin.org/join/2REF449
認証の手続き
- アプリのダウンロード: まず、World Appをスマートフォンにダウンロードします。
- オーブの検索: アプリ内で近くのオーブを検索し、予約を行います。予約は時間帯ごとに可能で、スムーズに認証を受けることができます。
- 虹彩スキャン: 予約した時間にオーブの設置場所に行き、虹彩をスキャンしてもらいます。
このように、ワールドコインの認証は日本国内の特定の場所で行われており、アプリを通じて簡単にアクセスできます。興味のある方は、ぜひアプリを利用して近くのオーブを探してみてください。
虹彩スキャンは、生体認証技術の一種で、個人の目の虹彩の模様を利用して本人確認を行う方法です。この技術は、虹彩が個人ごとに異なるユニークなパターンを持っていることを利用しています。
虹彩スキャンの特徴
- 高精度: 虹彩認証は、指紋や顔認証と比較しても非常に高い精度を誇ります。虹彩は個人ごとに異なり、双子であっても異なるパターンを持つため、識別が非常に正確です。
- 非侵入的: 虹彩スキャンは、非接触かつ非侵襲的な方法で行われます。ユーザーはデバイスに目をかざすだけでスキャンが完了します。
- 迅速な認証: スキャンは数秒で完了し、即座に認証結果が得られるため、迅速な本人確認が可能です。
虹彩スキャンの仕組み
- スキャンプロセス: 専用のデバイス（例えば、ワールドコインの「オーブ」）を使用して、ユーザーの虹彩を高解像度で撮影します。このデバイスには、虹彩を読み取るための先進的なカメラシステムが搭載されています。
- データ処理: 撮影された虹彩の画像は、特定のアルゴリズムを用いて解析され、個人を識別するためのデジタルデータに変換されます。このデータは、ユーザーの同意がない限り保存されず、スキャン後はデバイス上で削除されます。
- 本人確認: 生成されたデジタルデータを基に、ユーザーが登録した情報と照合し、本人確認を行います。これにより、ユーザーが実際に存在する人間であることが確認されます。
虹彩スキャンは、ワールドコインのようなプロジェクトでの個人認証に利用されており、AI技術の進展に伴い、今後ますます重要性が増すと考えられています。また、UAEやインドなどでは、国民識別番号に虹彩情報を組み込むなど、公共の場でも利用されています。
このように、虹彩スキャンは高い精度と迅速な認証を提供する生体認証技術として、さまざまな分野での利用が期待されています。
発行可能枚数と流通枚数
- 発行可能枚数: ワールドコインの最大発行枚数は10億枚です。この上限は、スマートコントラクトによって15年間にわたり制限されています。
- 現在の流通枚数: 現在の流通枚数は約7億7千万枚（778,155,283 WLD）です。この数値は、ワールドコインのトークンが市場に出回っている量を示しています。
月々の受け取りについて
ワールドコインでは、認証を受けたユーザーが月々のトークンを受け取ることができます。具体的な手続きは以下の通りです。
- World IDの取得: まず、オーブ（Orb）で虹彩認証を受けてWorld IDを取得します。
- World Appの利用: 認証後、専用アプリ「World App」を使用して、月々のトークンを請求します。アプリ内での手続きにより、定期的にWLDを受け取ることが可能です。
- 受け取りの頻度: 現在、認証済みのユーザーは毎月一定量のWLDを受け取ることができる仕組みになっています。具体的な受け取り量は、ユーザーの状況やプロジェクトの進行状況によって異なる場合がありますが、定期的にトークンを受け取ることが期待されています。
2024年12月現在、来年受け取れるWLDは50.2WLDと表示されています。
現状、ワールドコイン（WLDトークン）の売却は可能ですが、いくつかの条件や注意点があります。
売却方法
- 取引所での売却: WLDトークンは主に海外の取引所で取引されています。日本国内の取引所では直接の売却が難しいため、海外の取引所にアカウントを開設し、そこで売却する必要があります。
- 売却手続き: WLDトークンを売却する際は、取引所で売却注文を出します。注文が約定すると、WLDトークンがUSDTなどに変換されます。
- 日本の取引所やJPYに交換できるところに仮想通貨を送金し、換金します。
市場状況
- 価格変動: WLDトークンの価格は市場の需給によって変動します。最近のデータによると、WLDの価格は約$2.81で取引されています。
- トークンの流通状況: 現在、WLDトークンの流通枚数は約7億7千万枚で、発行上限は10億枚です。これにより、流通市場での取引が活発に行われています。
注意点
- 取引所の選択: 海外取引所を利用する場合、信頼性や手数料、取引のスピードなどを考慮する必要があります。
- 換金の難しさ: 日本国内での換金は、仮想通貨の規制や取引所の制限により、手間がかかる場合があります。事前に十分な情報を収集し、計画を立てることが重要です。
このように、ワールドコインの売却は可能ですが、海外取引所を利用する必要があり、いくつかの手続きが必要です。興味のある方は、ぜひWorld Appをダウンロードして、定期的なトークンの受け取りをしてWLDの高騰を待ってみるというのはいかがでしょうか。
ユニバーサルベーシックインカム（UBI）は、すべての市民に対して無条件で定期的に一定の金額を支給する制度です。この制度は、貧困の削減や社会的不平等の緩和を目的としており、経済的な安定を提供することを目指しています。UBIの導入により、すべての人が最低限の生活を保障されることが期待されています。
ユニバーサルベーシックインカムの特徴
- 無条件の給付: UBIは、収入や資産に関係なく、すべての市民に支給されます。これにより、生活に必要な基本的な経済的保障が提供されます。
- 経済的安定の提供: UBIは、労働市場の変化や経済的な不安定性に対するセーフティネットとして機能します。特に、AIや自動化の進展により職を失うリスクが高まる中で、UBIは重要な役割を果たすと考えられています。
- 社会的利益: UBIの導入により、労働環境の改善や創造的な活動への奨励が期待されます。最低限の所得が保証されることで、労働者はより良い条件の仕事を選ぶことができ、自己啓発や社会貢献に時間を使う余裕が生まれます。
サム・アルトマンのアプローチ
サム・アルトマン氏は、OpenAIのCEOとしてUBIの実現に向けた取り組みを進めています。彼は、AI技術の進展がもたらす職業の自動化に対する解決策としてUBIを支持しています。アルトマン氏は、AIによって生み出される富を再分配する仕組みを通じて、UBIを実現する可能性を探っています。
具体的な取り組み
- 実験的なプロジェクト: アルトマン氏は、UBIの効果を検証するための実験を行っています。例えば、特定の地域で低所得者に対して無条件で現金を支給する試みが行われており、これにより生活の質や経済的安定がどのように変化するかを観察しています。
- 資金調達の提案: アルトマン氏は、UBIの資金源として、AI技術によって生み出される利益を活用することを提案しています。これにより、持続可能な形でUBIを実現する道筋を示しています。
- 社会的な議論の促進: アルトマン氏は、UBIに関する議論を広めることで、社会全体がこの制度の必要性を理解し、支持を得ることを目指しています。彼は、UBIがもたらす可能性についての研究やデータを公開し、政策形成に影響を与えようとしています。
このように、ユニバーサルベーシックインカムは、経済的な不安を軽減し、社会的な平等を促進するための重要な政策として注目されています。サム・アルトマン氏の取り組みは、AI時代における新たな経済モデルの構築に向けた一歩となるでしょう。
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免責事項
本記事は、ワールドコイン（Worldcoin）に関する一般的な情報提供を目的として作成されたものであり、投資・金融アドバイスを提供するものではありません。仮想通貨の投資は価格変動リスクが高く、元本を失う可能性があります。投資判断は読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
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