株式投資は今後、資産形成の上で非常に重要な要素になります。
こちらの記事では現在のトレンドと市場で意識される可能性のあるリスクをまとめてみました。
※いずれもご自身で確認の上、ご自身の責任において売買してください。
【現在のトレンド】
日経平均、TOPIXは33年ぶり高値を更新して、外国人の買い越し基調から、高値圏にあります。
これまで日本株はper12倍程度で推移してきましたが、海外からもデフレ脱却が意識され、経済再興の機運からこれまでのperレンジを上抜けてきました。
アメリカは世界一位の経済であり、世界経済は第一にアメリカ、第二に中国を意識して動いていきます。
アメリカはインフレを抑えるべく景気を冷やすため利上げをしてきましたが、労働市場は堅調でインフレ退治がうまくいくのか踊り場にあります。
アメリカの経済は強く、日本は金融緩和的経済のため、ドル高円安方向にあり、現在1ドル140円付近の為替環境にあります。
この為替環境では日本製品や日本のサービスは海外からは非常に安く、特にインバウンドと言われる日本への旅行や日本食に関心が高まっています。
東証の取り組みによって、東証プライム市場上場企業にはPBR1倍への改善要望が出されていることも市場全体の底上げにつながっています。
アメリカの投資の神様とも言われるバフェット氏が来日し、日本株への追加投資を検討していると話していたことも下支えになりそうです。
中国への投資に制限も出てきて、日本への投資が見直される機運も出てきているとのこと。
【気をつけておくべきリスク】
日本株買いは円売りとセットにしている外国人投資家が多く、急な円高は日本株売りにつながる可能性があります。
アメリカの地銀が3月ごろ複数破綻で金融不安がありました。金利の高止まりにより地銀破綻が再度意識されると日本の銀行セクターの売りにつながることがあります。
現在、債務上限問題についてアメリカは最終的な詰めの段階にあり、万一可決されないと市場に動揺が走る可能性もあります。
中国経済がアフターコロナで再起動する期待がありましたが、不動産バブル崩壊で世界経済の重しになること、またCovid再流行によるロックダウンが出るとまた日本の製造業に部品不足が発生しかねないこと。
ロシアウクライナ戦争がこのまま下火になればいいのですが、核戦争に発展してしまうとリスクが意識されることになります。
欧州も現在は意識されていませんが政情不安はくすぶっていて、EU離脱などの動きが高まるようだとリスクとなる可能性は内在します。
【直近意識されること】
株は金利高を嫌うためアメリカの利上げ環境の確認。雇用統計は意識されることになります。特にドル円市況は日本株に直結するため、常に意識されます。
日本の衆議院解散総選挙の可能性について、選挙になれば急にお金が動くことになって、株価は過去経験では上昇しました。衆議院解散の動きは意識されます。
6月中旬以降、月末まで東京市場ではIPOラッシュと言われる多数の上場があり、グロース市場から短期資金はIPOに向かいがちです。
経済は生き物と言われます。さまざまな要素が組み合わさって経済は動いています。過去を振り返ると、現在は供給されている通貨が莫大になっていて、相対的に物価や資産が高くなっています。
そういったことを意識しながら投資に前向きに生かしていければと考えています。