2022年は金融所得課税増税議論のキシダショックから始まり、ロシアウクライナ戦争、欧米インフレ加熱の3大要素が株式市場を大きく揺さぶりました。
政治の問題、地政学の問題、経済そのものの問題と経済を大きく揺るがしたのが2022年でした。
さらに背景にはまだ新型コロナはくすぶっていて、経済活動への影響は続きました。中国での生産が遅れ、サプライチェーンへの問題も生じました。
株はインフレ環境で上がるという認識も一部でありましたが実際にはインフレ環境では資源価格が上がり、株は利上げに恐れおののく一年となりました。
株取引をやっている人の多くは上がると思ったらまた違う問題が出て下がる。下がると思ったら上がるの繰り返しで予想の難しい一年だったと思います。
株は政治と経済の両方をよく見ていくことが重要でまた同時に無理に取引せず様子見も重要。
そんな2022年でしたが2023年の株式市場はどうなるのか。卯年ということで干支としてはウサギは跳ねるという相場格言もささやかれます。
日米の金融政策は転換点にきています。利上げピークアウトのアメリカは高い金利によって経済が痛みつつあります。
金利が高くなれば経済が回りづらくなり、不景気になっていくとされています。
日本はアフターコロナのリベンジ消費もなくインフレが始まりつつあり、日銀も異次元金融緩和から舵を切った形です。
こういった背景からドル高円安ではなくドル安円高に流れが変わりつつあります。
一部には2023年後半にアメリカでは利下げに踏み切る観測もあり、ドル高が終わったとも言えます。
日本は輸入中心の国です。ドル高のピークアウトは日本の輸入価格のピークアウトとも言えます。ガソリン高はピークアウトし、電気代は性質上あと3ヶ月ほどでピークアウトするようにも思えます。
2023年はアメリカの景気後退懸念に対して日本の賃上げが実現していくのかどうかの年になりそうです。
新年相場はテーマ株相場から始まります。2023年はどんなテーマが盛り上がるのでしょうか。