11月3日3時にアメリカではFOMC金融政策決定会合が政策金利を発表します。現在のところ、0.75%引き上げが予想されていて織り込み済み、つまり、そのつもりで株も為替も取引されています。
仮に1%引き上げされるとなればサプライズで相場は大荒れになると思います。
今回の引き上げで政策金利は4%、12月も0.5%の利上げが見込まれていて、そこまではみんなそう予想しています。
問題はその決定会合後のパウエル議長のコメントで、今後の見通しがどう語られるかです。
アメリカでは住宅ローン金利も高くなっていて、新築は売れなくなってきていますし、多くの借入金で会社経営をしている企業もすでに解雇を始めています。
【個人的見解】としては、今回がアメリカ利上げのピークとして、ドル高円安の流れはひと段落するんだと考えています。
実際にはアメリカ国債の利回りを見て考えることになりますが、そろそろなんだと思っています。
逆にアメリカ景気が弱まってくる可能性もあるため、その場合には円高方向に転換するかと思います。
【日本経済として】この円安の恩恵としてインバウンドをしっかり生かしていってほしいものです。ゴールドマンサックスの見立てでは、1年以内に訪日外国人が6.6兆円消費すると言われています。
この夏以降、株式市場ではアメリカの経済指標が好調だと株が大きく下がるような環境でした。
利上げの幅が大きくなって、経済の急激な悪化を懸念してのことでした。
過去の利上げでは今回ほどのペースで利上げしたことはありません。それくらい急激な利上げです。インフレは止まらず、アメリカ経済を痛めてしまう可能性もあります。
アメリカでは大統領の中間選挙があり、株式市場のアノマリーとして、中間選挙以降、翌年は比較的良好な株式市場になるとも言われています。
日本はまだ緩和政策を続け、政府の政策もばら撒き政策のため、来年にかけての好景気到来に期待しています。