矛盾って何だと思いますか?食い違いとか、解釈の仕方はいくつかあると思います。
この言葉をもとから考えれば矛と盾です。矛は攻撃する武器、盾は守る武器ですよね。
これは反対を表していて、相入れないように見えます。
攻撃と守備は逆のことです。戦争と平和も逆のことです。この世界を見回してみると逆のものばかり存在しているのです。
言葉はおそらく対比させながら進化してきたのではないでしょうか?
つまるところ、互いに良いところ悪いところを対比させながら、取捨選択して進歩してきたと考えられます。
その過程では、激しい議論があったはずです。こちらはこうだから、そっちのそれをやるメリットがないだろう、とか、そっちのそれだと、これができないじゃないか、とか。
さまざまなことに、メリットとデメリット、長所と短所が存在しています。
どんな物事にも、表と裏があります。日本人は義務教育において、暗記することが勉強だと教えられてきました。
そのため、覚えることは得意でも、思考して矛盾を解決していくのが得意ではないと考えています。
矛盾は解決するために存在しているのです。
悪いニュースが報道されました。その悪いニュースはこんな内容でこんな結果を招きました。
そのニュースを見て、ある人はかわいそうだな、ある人はそうならないように気をつけよう、とその時は考えます。
しかし、その原因はだいたいの場合、解決されていません。
そのため、しばらくするとまた、同じニュースが流れて、また起きたのか、となるわけです。
その結果には必ず原因があって、原因に対してアクションしないとまた同じ結果が引き起こされます。
繰り返しになりますが、その原因には何かしらの矛盾が存在しています。もしくは対立が存在しています。
矛盾とは、対立であり、その対立は対話や議論によって解決されなければなりません。
平和的に解決、という言葉がありますが、矛盾は平和的には解決できないものです。
上司に怒られたとします。怒られた方は納得いく説明がなければムシャクシャします。なんだあのハゲとイライラすることになります。
ここにも矛盾の解決はありません。その怒りが何が原因だったのか、その原因を解消するにはどうしたらいいか、が大事です。
日本社会の矛盾というのは、この上下関係の片道通行がすべてを物語っています。
その1つ1つが進歩のために、矛盾を解決して、建設的に物事が考え、議論されていくことがとても大事なことだと思います。