パソコンのそれぞれの部品を見ていきます。高い安いを判断する上で大切な要素なのでよく確認しましょう。パソコン部品はほとんど海外メーカーのものなので、半導体需要や為替の影響で値段が変動しています。
ここでは、特にパソコンの中で価格の比重が大きめのパーツについて説明します。
CPU
CPUは車で言えばエンジンみたいなもの。主にインテル(Intel)とAMDのCPUがパソコンに使われていて、グレードがCore i5(コアアイファイブ)やRyzen7(ライゼンセブン)のように名称と数字が組み合わされています。
グレードは3がゆっくり目、5がまあまあ速い、7がかなり速いといった感じに分けられていて、GHzの数字が大きいほど速くなり、コア数とスレッド数が多いほど同時処理が速くなります。
以前はインテルのCPUが性能的にも優秀で多くを占めていましたが、現在はAMDのCPUでも近い性能で価格が安くなっている傾向があります。
メモリ(RAM)
CPUが速さなら、メモリは作業スペースです。電源を入れるとWindowsがメモリの上に読み出され、Officeやブラウザ(ネット画面)もメモリの上で動作するイメージ。
Windows7の頃はメモリ4GBでも充分でしたが現在は8GBが必須、Zoomしながら資料開いたりすれば動画をリアルタイムで動かすような形になるので16GBほしいことになります。
ある程度長く使いたいなら、メモリは16GBあるパソコンがいいでしょう。
ストレージ(SSD/HDD)
データを保管しておく場所がストレージです。保存する時にCドライブやらドキュメントやら指定しますよね。
以前はHDD(ハードディスクドライブ)が標準的に使われていました。パソコンの電源入れると「カリカリ」と音がしてましたが、最近はSSD(ソリッドステートドライブ)が標準になってきています。
音が静かでHDDみたいに振動で故障しない。何よりパソコン電源ONから使えるようになる速さが1番のメリットです。容量あたりの価格はHDDよりSSDの方が高価ですが、メリットが多いです。
標準が256GBで、パソコン内にデータをたくさん保存したいなら、512GBや1TBを選びましょう。
グラフィック(GPU)
パソコン上の計算処理をするのがCPUで、画面上に表示するための処理をするのがGPUと言えます。画像処理をするための専用部品で一般市販モデルでは搭載されていない(CPU内蔵グラフィックス)ものが多くなっています。
多くのキャラクターや画像表示で処理がカクカクしたり、遅くなったりするのはグラフィック表示機能に限界が来ていると言えます。ゲームの表示や3D、4K動画などデータ量が大きいものの表示にはGPUが搭載されているパソコンがおすすめと言えます。
国産パソコンメーカーのものではGPUはほとんど搭載されていません。ゲーミングパソコンというジャンルから選んだり、ワークステーションという業務向けのジャンルがあります。一方で熱を持ちやすくなったり、重量が重くなったりするので、用途によってということになります。
ディスプレイ(モニタ)
ノートパソコンは画面として標準装備ですが、モニタにも種類があります。
低価格でやや暗め、文章表示などが中心であれば視野角の狭いTN液晶というタイプでも大丈夫。
主流はIPS液晶になっていて、映像表示も明るく、ややななめから見ても見やすい。価格も相応なため、普通に選ぶならIPS液晶のモニタがいいでしょう。
有機ELは価格が高めでも映像が明るく鮮やかなものをたのしみたい方向けです。液晶と違うのは、バックライトがないため屋外では見えにくくなります。
画面の明るさはcd(カンデラ)で表していて、標準がだいたい300cd、250cdだと少し暗く、350cd以上なら普通より明るくできます。画面の明るさは変更できるので最大輝度が大きい方が明るくも暗くもできるということになります。
次の記事ではメーカーなど具体的なことも説明していきます。